2000年前当時の世界経綸は、当時のイスラエルを代表する祭司長ザカリアと洗礼者ヨハネが神の子イエスを受け入れ(イエスから観れば旧体制を転換糾合すること)ることにより始まる世界経綸=神の子たちによる理想郷づくりであったのですが、最終的にはイエスを受け入れることが出来ずに一次の世界経綸は失敗に終わってしまうのです。
この失敗の背景には、ザカリアの妻・エリザベツの存在が隠されているのですね。もしもエリザベツがイエスに託されたヤハウェの願いを理解し、マリアの立場を理解していれば、夫ザカリアと息子の洗礼者ヨハネをイエスに繋ぐことにより一気に当時の世界経綸の道を開くことが出来たはずです。
然しながらその天意に適わず、それまでに築かれたイスラエル歴史の基盤をイエスは全て全て失うこととなり、第二次の世界経綸の道を出発せざるを得なかったのです。
イエスは、次の世界経綸を一から始めるために旧約聖書を知らない異邦の民の中から3弟子、12弟子、72人門徒を立てて再出発したのですが、最終的にはヤハウェが降り立つことの出来る心情的な受け皿とはならず、そのために最後に残された世界経綸の道は、犠牲と許しの愛を十字架を以って次の2000年の歴史に繋げて行く道を開くしかなかったのです。
十字架の道は、親なるヤハウェからみれば不本意な事であるのですが、救いの道を開くためには自ら犠牲の道を行かざるを得なかったイエス最後の道であったと言うことです。
ここで問題だったのは、イエスと共に居た母マリアの存在なのですが、最終的に母マリアは、イエスに託されたヤハウェの真意を理解することが出来ず、また大工であった夫ヨセフと実の子たちに気遣いするあまり、弟子たちに対して乳母役としての責任を果たせず、そのため弟子たちは不信仰と内部分裂を起こし、結局のところヤハウェを迎える基盤をつくることが出来ずに第二次の世界経綸の道も途絶えてしまうのです。
イエスの母マリアは、大天使ガブリエルからイエスの受胎を信託されるほどに当時の女性を代表して信仰の厚い女性であったのですが、ヤハウェがマリアに託した真意は何なのか、神の子イエスに対する乳母マリアが超えていかなければならない歴史的な責任はとても大きかったのですね。
それほどに歴史の清算をかけた世界経綸の仕組みは複雑であり、2000年の歴史を経て迎えた現代の世界経綸においても同様にして同じような失敗を繰り返してしまったという教訓を私達は知る必要があるのです。
世界経綸を担う中枢で動いていた一軍の方々の失敗を、第二次世界経綸の始まりにあたって、彼女らの失敗を代わりに乗り越えて行く代理使命者が立ちますと、一軍の失敗を短期間のうちに超えて始まる第二次の世界経綸をスタートすることができるのです。
感謝合掌 フランシスコ